2018年12月2日日曜日

旧2ちゃんねる 鮫島事件の真相について

 ミクシーで2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の”鮫島事件”についてニュースになりました。
 大昔の話で何をいまさら、と思うのですが、公式には鮫島事件は存在していない事件ということになっているようです。ミクシーでもウィキペディアでもそうなっています。
 鮫島事件および2ちゃんねるが流行っていたころ、ウィキペディアで調べたら、後で説明する「痛い、痛い、擦りむいた」の解説が出ていました。いつの間にかウィキペディアも書き換えられたものと思われます。
 鮫島事件の真相は何か。以下、個人的見解を述べます。

1.鮫島事件=小泉事件

 鮫島事件が2ちゃんねるで流行ったころ、日本は小泉政権下でした。
 首相、小泉純一郎氏の過去のスキャンダルが鮫島事件だとすると、すべてはすっきり説明できます。
 現職の内閣総理大臣のトップシークレットを知った者は権力側から抹殺されるのでは。こうした推測から、「鮫島事件には触れるな」といった言い方が2ちゃんねるで流行ったのだと思われます。

 小泉純一郎氏が慶応大学の学生時代、芸者とエッチしてる最中に絞殺してしまいました。小泉氏にはサド的な性癖があったようです。
 普通なら殺人罪になるところが、当時、小泉氏の父親が防衛庁長官。裁判では小泉氏が精神病を患っていたということで無罪になり、松沢病院に1か月入院し、その後、イギリスに留学しました。
 この裁判を担当した裁判長が、小泉氏の叔父さんにあたる鮫島氏。だから鮫島事件なのです。
 おそらくこれが鮫島事件の真相でしょう。


2.「痛い、痛い、擦りむいた」事件

 さて、上記の鮫島事件の真相を隠すべく、政府から2ちゃんねる運営局に何らかの圧力がかかったのではないでしょうか。
 ネットで話題の鮫島事件を小泉氏のスキャンダルとは別の事件にすり替える方法はないか。そこで選ばれたのが2ちゃんねるのスレ「痛い、痛い、擦りむいた」だったのです。

 ところで「ケツ毛バーガー事件」を覚えているでしょうか。
 ミクシーが台頭し、2ちゃんねるに替わって日本のSNSのトップになろうとするタイミングで起きた事件です。今から思えば2ちゃんねる運営局がミクシーを貶めるために企画した”やらせ”事件だったのでは、と推測します。

 同様に過去に”あめぞう”というBBSがあり、2ちゃんねるがあめぞうにとって替わろうとしたとき、片方がもう片方を攻撃する目的で起きた”やらせ”事件。それが「痛い、痛い、擦りむいた」のスレです。

 「痛い、痛い、擦りむいた」というスレでは、最初、二人の若い男性がひょんなことからスレ上でけんかになります。そのうちに実際に会って決闘しようということになり、場所と日時を決めます。
 記憶は曖昧ですが、柏駅か新松戸駅あたりの駅前ロータリーが決闘の場所だったのではないかと思います。
 そして決闘の日時になると複数のスレの住民たちが、駅前ロータリーが見渡せる喫茶店にノートPCを持ち込んでスタンバイ。決闘の様子を2ちゃんねるで実況中継します。
 二人のうち片方だけが刃物を持った四、五人の仲間を連れてきます。多勢に無勢で一人だけの方が簡単にやられて死んでしまいます。
 それを逐一細かく実況するのですが、警察に通報すべきでは、という良識派の書き込みがそれに混ざります。

 当時、”電車男”で一世を風靡した2ちゃんねる。おそらくプロ作家がスレ形式で書いた小説だと思いますが、この「痛い、痛い、擦りむいた」というスレも、つまらないホラー小説よりもはるかによくできた読み物です。読んでいて読者を飽きさせずにぐいぐい引き込む筆致は、とても2ちゃんねるの普通のスレとは思えません。おそらく放送作家の見習いあたりに書かせたのではないでしょうか。

 このスレ小説の内容を実際に起きたものとして鮫島事件にすり替えようと2ちゃんねる運営局は画策したのだと思いますが、いかんせん、なぜこれが”鮫島”なのかが釈然としません。


3.無人島の鮫島の白骨死体

 そこで登場したのが無人島鮫島のスレです。
 鮫島という無人島に四、五人の2ちゃんねらーが冒険に出かけたところ、白骨死体を発見した。そのまま自分たちも遭難して白骨死体になってしまう、という設定のスレです。
 これなら確かに”鮫島”事件ですが、「痛い、痛い、擦りむいた」にくらべるとスレ小説に迫力がありません。
 あらすじ自体は怖いストーリーですが、文章に緊迫感がなく、なぜこれが大騒ぎするほどの鮫島事件なのかが、読者側から理解できません。
 しかしながら、現在ではこれが公式的には一番世に知られた鮫島事件にされているようです。

                                  (了)