「生活の党と山本太郎となかまたち」。子供向け演劇の題目ではない。政党名だ。
マツモトキヨシが人名でなく、薬局チェーン店名なのと同じで、一番最初に聞いたときは、誰しも戸惑うだろう。
かなり笑える政党名だが、政治家にとり、笑われるニュースは、汚職事件関係のニュースに比べれば、マイナス要因は低い、というのが小沢一郎の”読み”かもしれない。
選挙時で比例区にこの政党名を書くのは大変だ。選挙用紙の枠に入らないのでは。
そもそも2012年、小沢が民主党を離党し、作った政党が「国民の生活が第一」である。
これは政党名というより、選挙スローガンだろう。だがこの時点ですでに小沢は選挙時には他の政党と合併し、別の政党名で戦う構想があったに違いない。
亀井静香の「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も、およそ政党名と呼べるものでなく、党の基本政策をそのまま政党名にしたものだ。
そして選挙時には両者は合流して「日本未来の党」へ。政党名が「日本未来の党」、スローガンが「国民の生活が第一」、基本政策が「減税、反TPP、脱原発」ということで、あえてスローガンや基本政策をメディアに露出させるために、奇妙な政党名の政党を作ったのではないか。
今回の政党「生活の党と山本太郎となかまたち」は、政党交付金ねらいだろう。
代表が小沢で政党名に”山本太郎”が入っているのは、小沢が山本を口説いて一緒になるための苦肉の策か。
党の運営は代表の小沢がやる。だが山本がだだをこねて離党したら、党自体が存続できない。
そこで山本が党内で一定の権限を持てる、という条件で小沢は山本を引き込んだのではないか。
もし山本太郎がこの政党を離党しても、政党名がそのまま存続したら、それこそマック赤坂の政見放送より笑えるが・・・・。
おそらく、「日本未来の党」のときと同じで、選挙時には他の党と合流し、別の政党名になっているだろう。
亀井静香も、将来、小沢の党と合流するための、奇妙な政党名の政党を立ち上げようと画策しているのかもしれない。
いずれにしても、どうなるかは今後を静観するしかない。
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ただ個人的趣味としてはこの奇妙な政党名を残してもらいたい、という気持ちもある。
たとえば近所に「二本の剣」という名前の店がある。
最初に聞いたときはテーマパークか、お化け屋敷の類かと思った。
名前に魅かれ、地図に従って行ってみたら、ただの洋食器屋さんだった。
こういう奇抜なネーミングは人により好き嫌いはあるだろうが、自分は大好きだ。
2014年12月27日土曜日
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