2011年10月22日土曜日

"Occupy Wall Street"が意味するもの

ここ最近、一番気になっているニュースが「Occupy Wall Street(OWS)」だ。
現在、活動開始から58日目(11月13日現在)。
リーダー不在の活動という建前だが、これは嘘だろう。
リーダーが不在だと信じて活動しているアメリカ人が多数いる、というだけの話だ。
リーダーが誰なのかよくわからない組織。これはどこかで見たことがある。
カダフィー大佐のように、リーダーの顔がはっきりわかっていれば、彼を倒せば組織自体を倒したことになる。
だがリーダーが誰かわかっていなければ、組織を潰しにくい。
当初、700人の逮捕者が出た。普通はそれでデモが終わるはずだった。
だが、OWSはネットで全米にこのニュースを報じたところ、逆に2000人の新たなシンパがデモ参加した。
当局としても、下手にデモ参加者全員を敵に回すのは、不利だと考えたのか。各界著名人はもとより、オバマ大統領までがデモに一定の理解を示すようなコメントを出している。
少なくともマスメディアには、デモを根本的に避難するようなコメントを発表した著名人はあまり聞かない。
もちろん、当局の本音はそうではあるまい。彼らを刺激しないためのリップサービスだろう。本当は彼ら全員を今すぐにでも、ウォールストリートから撤去したいはずだ。
これから冬になる。2月になればニューヨークの夜の気温はマイナス30℃まで冷え、この次期、地下鉄のホームに居座るホームレスたちが凍死する。
当局としては、このまま時間が経てば、寒さで彼らも自滅すると考えているのか。
しかしながらOWSのリーダーたちもそのあたりは、計算ずくだろう。

さて、OWSの実質的なリーダーであるが、板垣英憲氏のブログではペンタゴンの良識派たちであるという。確かに元軍人や退役軍人がOWSではデモ参加者の前でよくスピーチしているようだ。
金融ユダヤ人たちに操られた米国軍産複合体は、国家デフォルトを避けるべく、第三次世界大戦を画策しているという。そこでペンタゴンの良識派が立ち上がり、金融ユダヤ人たちの暴走を食い止めようとした。これがOWSのデモというわけだ。
デモの参加者たちの多くは住宅ローンが払えず、やむなくホームレスになった人たちであり、ズコビッティパークなどウォールストリート界隈の公園にキャンプを張って住み込み、OWSから支給される宅配ピザを食べて食いつないでいる。おそらく実質的にはデモのバイトをやっているのだろう。

アフリカ諸国の似たようなデモが、政府に対するデモに対し、なぜか米国では「Occupy Washington DC」でも「Occupy White House」でもなく「Occupy Wall Street」なのである。もちろんホワイトハウス前でもデモはあった。だがOWSの本部はウォールストリートである。
これはオバマ大統領は傀儡で真の政治の黒幕はウォールストリートにいる、ということを知っている者がOWSのリーダーだということになる。そうであれば、やはりそんなことは知らない一般のアメリカ人が自由に参加しているわけではなく、政治的力を持った勢力がOWSを動かしているということになる。

ところで、OWSの最終目的は何なのか。global revolution(世界革命)なる語を標榜しているようだが、もう少し現実的なのところでは、現行のFRBを倒してドルの発行権を一部の金融ユダヤ人から国に取り戻そうということなのか。

米国政府はTPPで日本から金や資産を巻き上げる前にOWS対策を何とかするのが筋だと思うが、属国日本のメディアではOWS関連のニュースはあまり報道できないようだ。本来はシリーズ化して、毎日報道してもいいニュースバリューである。



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