彼らは自国のマスコミでは”善玉”なのだろうが、米国や日本のマスコミでは一目で”悪役”とわかるコスチュームを着ている。
つまり軍服だ。汚らしい暗い緑色または灰色の軍服。これだけで、誰でも一目で”悪役”とわかる。
彼らはプロレスのヒール(悪役)に似ている。 ヒールは一目でヒールとわかるコスチュームを着てリングにあがる。顔面ペインティングやおどろおどろしいデザインの覆面を見るだけで、試合が始まる前から、彼らが反則技や凶器攻撃、場外乱闘を得意とするレスラーらしいことが、観客にもだいたいわかる。
「私はヒールです。お客さん、声援ではなくブーイングをお願いします」
ヒールのコスチュームはこうした無言のメーッセージを発しているのだ。
フセインやカダフィー、ビン・ラディンは米国に殺された。ということは彼らは米国の本当の敵であり、米国の演出で”悪役”コスチュームを着ていたのではない、と主張する人がいるかもしれない。だがカダフィーがかつてCIAと組んでいたことがマスコミに明らかにされている。つまり、昔は手下だったが用済みになったので、そのまま消されただけなのかもしれない。
ビン・ラディンにいたっては、911が始まる前に腎臓の病気で入院していて、公式の処刑より、かなり前に病死していたらしい。
プロレスは総合格闘技のような純粋なスポーツと違い、ギミック、ブック、アングルといった演出やシナリオで楽しむ予定調和のエンターティメントである。
ヒールが必ずしもベビーフェイス(善玉)に負けるとは限らない。観客の目が肥えてきたので、簡単に結末が見破られるシナリオを演じるだけでは、昨今のインディー群雄割拠時代に、レスラーもプロレス団体も生き残れない。そこで観客の予想を裏切る手の込んだシナリオが用意される。
大手マスコミが演出する国際政治茶番劇のマッチポンプや情報操作は、インターネットのおかげもあって、これまでB層だった一般庶民にもすでにバレバレだ。
せめてプロレスなみに手の込んだ、ギミック、ブック、アングルを用意してほしい。
フセイン |
金正日 |
カダフィー |
カストロ |
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