2012年3月8日木曜日

宮澤賢治とフランツ・カフカ

どうでもいい話ですが、以前から宮澤賢治とフランツ・カフカはよく似ていると思ってました。
すでに同じことを指摘した人がいると思い、ネットで検索してみましたが、意外と見つかりません。
もちろん「宮澤賢治、カフカ」でググるといくらでもサイトは出てきますが、そのうちのいくつかを読んでみたかぎりでは、自分が考えていることと同じことを書いたサイトはありません。
というか、膨大なサイトからまだ見つけていないだけなのかもしれません。
もし、どなたか以下の内容と同じような記述があるサイトを見つけたら、是非ともコメントいただきたいのですが。
さて、賢治とカフカ。二人の共通点は以下の通り。

1.二人とも生前に出版した短編集は1冊程度。賢治は「注文の多い料理店」。カフカは「変身」。
2.二人とも死後出版された遺稿が評価され、ビッグネームになった。このため、二人とも未完成色の強い作品が多い(XX字空白といった記述が多い)。
3.二人とも生前、作家としてはプロではなく、アマチュアないし、セミプロで、別の仕事で生計を立てたいた。賢治は学校の先生。カフカは公務員。
4.二人とも生涯独身。
5.二人とも享年は四捨五入して40歳程度。

一方、二人の作風はある意味、正反対です。
賢治は人道的なファンタジー。カフカは映画で言えばホラー。
だから何だと言われれば、身も蓋もないわけですが、作風が似ていれば、賢治とカフカの共通点について気づく人がもう少し増えたのではないか、と思います。
いや、「注文の多い料理店」はダークファンタジーだし、賢治の作風は意外とホラーに近いかもしれません。
賢治の作品に「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」というのがあります。
あまり有名な作品ではないようですが、私個人では一番印象に残っているダークファンタジーです。
ところでカフカの作品で一番印象深いのは「城」です。

「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」と「城」。
どちらも未完の大作ですが、それぞれ完成させれば、今の時代の人が読んでも楽しめる傑作になるのではないか、と思います。












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