最近、スーパーでセルフレジなるものがあるのを知って驚いている。
自分で商品をバーコードにかざし、レジを済ませるのだ。
スーパーの店員は、自分ではレジを打たず、セルフレジの使い方で迷っている客に説明するだけが仕事になっている。
もちろん店員の主たる仕事は客が不正なことをしないよう、見張っていることだろう。
いずれ無人スーパーやワンマンスーパーなるものが登場するかもしれない。
回転寿司も進化した。客席のタッチパネルで注文すると、自分の席までおもちゃの電車が寿司を運んでくる。
皿を数えるのを機械にやらせれば、ウエイターがいらなくて済む。というかタッチパネルに注文する時点で集金するか、プリペイドカードのようなものを店に入るときに客が買えば、会計も無人化できる。
ラーメンを作るロボットがあるくらいだから、厨房も無人化ないし、少人数化できる。
回転寿司でできることは、おそらく他の料理のファミレスやファーストフード店でも可能だろう。
以前、上野の回転中華料理屋でラーメンを食べたことがある。
テクノロジーで無人化、少人数化を実現して人件費を浮かせれば、企業としては利益が増える。
ただでさえ労働人口が余っているときに、これ以上、人員削減されたら困る、という意見もあるかもしれない。
だが企業の無人化、少人数化は、視点を変えれば今のような時代に福音なのだ。
企業を経営する場合、通常は営業所の家賃と人件費が、最大の固定費になる。ここが削減できれば起業が楽になる。
スーパーやファミレスの店員が減る代わりに個人商店のオーナー店長が増える。社員が減る代わりに自営業や零細企業の社長が増える。
これにより、トータルで社会全体の経済を上向きにさせればいい。
大きな政府より、小さい政府の方が好ましい、という意見がある。企業もまた、大企業より、予算も社員数も小さい、中小零細企業の経済全体に占める割合を増やしていくべきなのかもしれない。
テクノロジーの進化とともに生産技術も時代とともに変化する。それに伴い、大量生産大量消費型の大企業よりも、多品種少量生産を旨とする中小企業や個人商店の方が向いている産業が出てくると思われる。
もちろん産業の種類によっては、大企業でなければ成立しないものも残るだろう。
具体的にどのように産業が変わっていくのか、正確に予測するのは難しい。だが、変化することだけは確実と思われる。
2012年3月25日日曜日
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