菅直人首相の不信任案は否決されたが、おそらく数ヶ月以内に新しい総理大臣が誕生しそうである。
誰が次期首相になる可能性が高いのかはわからない。マスコミでは前原誠司氏や枝野幸男氏といった若手の名前が挙がっているようだが、私はどちらも支持しない。
リチャード・コシミズ氏によれば、前原氏は日中戦争を画策するネオコン政治家とのことである。若手でイケメンなのは好感が持てるが、戦争が起こってはたまらない。
一方、枝野氏は菅氏あるいは仙谷氏の傀儡に見える。つまり顔が変わるだけで管内閣とやることは変わらない。だったら最初から総理を替える意味がない。
3.11直後、福島原発問題について、毎日作業服姿でマスコミの前で弁解発言を繰り返した枝野氏。年が若いので嫌な仕事を上司の菅から無理矢理押し付けられたのではないか、と勝手に邪推してみたりもした。
私としては、次期首相は是非、反ネオコン色の強い政治家になってもらいたいと考えている。そうでないと日本は滅びる。そこで次期首相になってもらいたい政治家を自分なりに6人選んでみた。
①小沢一郎
②原口一博
③田中真紀子
④亀井静香
⑤樽床伸二
⑥鈴木宗男
①小沢一郎 待望論
対米従属外交、官僚主導の政治から親中外交、政治家主導の政治へ。ネットでの小沢人気は根強いものの、テレビ、大手新聞からしか情報源を持たないお年寄りやB層の小沢氏に対する拒絶反応は、依然として強そうだ。
最近、小沢氏はウォールストリートジャーナルで好意的に取り上げられているようだ。これは米国に歩み寄ったから、お許しが出たという意味なのか?真偽はわからない。
ただ小沢氏は表向きのリーダーよりも、”黒幕”が似合う男である。表と裏で別々のリーダーが組織に必要だとしたら、彼には裏、つまり実質的な最終意思決定者のポストを選択してもらいたい。
②原口一博 待望論
年齢も若く、テレビ出演も多いので、小沢派の政治家の中ではB層受けもいいだろう。一方、ツイッター政治家としても有名で、ネットオタクからも支持は得られるはずだ。
総務大臣時代は、ソフトバンクの孫正義氏が提唱する「光の道」構想に前向きであるとともに、政治ジャーナリズムの記者クラブ制度に疑問を呈するなど、彼がもう少し大臣を続けていれば、日本はよくなったはず・・・・と思っているのは私だけではあるまい。
彼が首相になれば、マスコミは小沢のロボットと批判しそうだが、彼の場合、ロボットはロボットでもAI搭載の高性能自律型ロボットだ。操縦者の命令にプラスアルファの付加価値政治サービスを提供してくれるだろう。
③田中真紀子 待望論
このタイミングで首相は厳しいかもしれない。もともと小沢派から首相を擁立する場合、彼女は人気と実力の両方から切り札的存在だったと思う。年齢的に若過ぎることはない。むしろ早く首相にならないと旬が過ぎてしまう。
だが首相になった場合、”真紀子節”が健在過ぎて、野党やマスコミから言質を取られ、「問題発言」問題に発展しないか心配だ。
いすれにしても、日本で女性の総理大臣を選ばなくてはならないとしたら、田中真紀子は人気アンケートでベスト5以内には入っているだろう。
④亀井静香 待望論
民主党から総理大臣を輩出しないという選択肢もある。細川内閣のときのように、連立政権の少数政党の党首を選び、さまざまな派閥の均衡を狙うのである。
民主党の代表を反小沢派から選び、連立政権の首相を小沢派が容認する別の党の党首から選ぶことで、双方が納得する、ということもあるのではないか。
国民新党の党首である亀井氏は、郵政民営化にストップをかける最後の牙城であり、反ネオコンという意味では小沢氏以上の存在かもしれない。
⑤樽床伸二 待望論
私がこの人の存在を初めて知ったのは、菅直人と争った民主党代表選のときだ。ミスターダークホースである。民主党内の小沢派と反小沢派の両者が妥協できる選択肢、という意味で、樽床首相の誕生は現実味を帯びる。
ただこの人が政治家としてこれまで何をしてきたのか、首相になったら何ができるのか、あるいは何をしようとしているのかはよくわからない。
⑥鈴木宗男 待望論
これはあり得ないだろう。すばり首相より脇役の閣僚の方が向いている。対ロシア外交のエキスパートとして、ロシアから石油を輸入するルートを作り、日本経済全体とまでいかなくとも、北海道経済だけでも立て直してもらいたい。
B層からすれば鈴木氏はいまだ”悪い人”なのだろうが、引退前に日本のために、あるいは北海道のために、何とかもう一仕事お願いしたい。
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