0.組織のダウンサイジング
まず初めにダウンザイジングの概念から説明したいと思います。
私が提案したい考えは、不必要に大きい組織のダウンサイジングです。
大きい政府より、税金の無駄を省いた小さい政府の方が望ましい、という考え方があります。
第三セクターのような半官半民も、不要な組織であれば、なくすか小さくすべきです。
では民間企業の場合はどうでしょうか。
私は民間企業もまた不必要に大きければダウンサイジングすべきと考えます。
世の中の富の大半は、行政、民間を問わず、巨大組織が吸い上げています。
組織を小さくすれば予算も減り、その分、富が一般庶民に還元されるはずだからです。
ダウンザイジングは組織に属する人、物(とくに建物)、金を縮小することです。
箱物行政という言葉があります。
まず官僚の天下り組織として、わけのわからない独立行政法人を作り、多額の予算でビルを作ります。
次に多数の職員を雇って、多額の予算を使って給与を払います。
この予算は税金から成り立っています。
一方、日本の一般庶民は外国人から”ウサギ小屋”と揶揄される粗末な家に住んでいます。
同じ建物を作るなら、国家予算を使って庶民の住宅環境をもう少しよくできないものでしょうか。
このためにまず大組織のダウンサイジングが必要なのです。
巨大組織で働いている人たち自身は、表向きはエリートかもしれませんが、世の中に不必要な仕事をするのは、結構辛いものです。
世の中に本当に必要な仕事は”物づくり”、それも生活必需品の”物づくり”です。
サービス業のすべてが不要ではありませんが、第三次産業が経済の主流であるということは、世の中に不必要な仕事をしている人が多いということを意味しています。
また巨大組織では一人分の仕事を複数人でやります。
自分がいなくても組織は少しも困らないという”歯車”意識も辛いものですが、こういう人は組織の大きさに比例して多くなるでしょう。
(つづく)
2013年3月19日火曜日
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