さて、私が提案する近未来の航空交通ですが、なぜ安い運賃で営業できるかを説明しましょう。
①ドローン(無人機)なので操縦士の人件費が削減できる
②空港やヘリポートなど、航空機の発着所の建設費、維持費が格安
③②の職員が無人または少人数なので人件費が削減できる
④小型航空機なので、ジャンボジェット機にくらべ、機体の製造費、維持費が格安
⑤④はさらに自作PCと同じ方法論で安く製造できる
⑥他の既存の交通インフラのいくつかが不要になり、その維持費が削減でき、行政側はこの
余った費用を新航空交通事業に回せば、さらに運賃値下げに寄与できる
②について説明が必要でしょう。
飛行艇の空港は船舶の港のようなものです。陸上機の空港にくらべ、建設費は10分の1と試算されています。ただしこれは大型飛行艇の離発着を想定した場合でしょう。小型飛行艇限定の空港ではさらに安くできるはずです。
飛行艇の空港は海岸沿いに建設する他、内陸部では湖や河川、運河に建設可能です。
1人乗りの超小型飛行艇専用にすれば、競艇場を改良しても可能かもしれません。
また陸上機でも戦闘機なみの小型飛行機専用ならば、かなり小さい空港が可能でしょう。
クワッドコプターにおいてはビルの屋上や公園がヘリポートになります。ティルトローターの場合は、やや大きめのヘリポートが必要になるでしょうが、これも空港建設にくらべれば、ゼロに等しいでしょう。
また⑤について説明しましょう。
自作PCが10万円程度で作成できるのは、部材が標準化され、量産されているからです。またそれ以前にハードウェアの設計がオープンソースになっていて、設計開発費がゼロというのも大きな要因です。オープンソースハードウェアと部材の標準化。この二つでクワッドコプターや飛行艇は安く製造できます。
ただし航空機の場合、安全基準を満たすための各種テストにパスしなくてはなりません。自作PCと違い、この費用が製造費を押し上げるかもしれません。行政が無駄な規制をやめれば、このへんは解決するかもしれません。
またクワッドコプターに関してはEV機であり、騒音も小さく、環境問題もあまりないと思われます。電気エネルギーなので、固体核融合などの技術が確立されれば、コストも激安で済むでしょう。ただしこれは本稿とは別のテーマなので、別の機会に説明します。
2014年3月5日水曜日
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