4. オープンソースな自給自足技術とまとめ
さて、ここでクルーソー主義の原点に戻ります。
もともとクルーソー主義では、自給自足で原始生活でなく、現代人の普通の生活を実現することを目的としていました。
自給自足を実現するためには、”自給自足工学研究会”のような研究組織が必要です。この研究会では、衣食住、家具、家電、日用雑貨、上下水道、エネルギー、情報、医療、防衛などの生活必需分野で、一人で生産する技術を模索します。また研究成果はできるだけオープンソースにして、設計情報、製造情報、生産ライセンスなどを共有します。
共産主義は生産手段の共有を謳いました。クルーソー主義では生産情報(設計情報、製造情報、生産ライセンス)の共有を謳います。
自分で生活必需物資を確保できれば、私たちは誰からの支配からも逃れることができます。もう一つ、略奪者から身を守る治安維持能力も必要ですが、これは原則として政府に任せます(ただしセルフディフェンスという言葉が英語にはあることは覚えておくべきでしょう)。
都市国家の考えは個人の自給自足を補完するものです。個人の完全な自給自足は難しいなら、一つの市町村単位でそれを実現します。この場合、個人が市町村に支配されないために、直接民主制が有効です。
またクルーソー主義はリバタニアリズムが基本です。つまり個人の生活に行政は極力、口を出しません。その一方で、個人を直接、間接支配する可能性のある巨大組織を、政府は厳しく監視します。巨大組織に対して政府はリベラリズムで対峙します。
クルーソー主義社会を実現するために、もう一つ重要なのが、政府が国民に対して情報操作できない仕組みを作ることです。法律でプロパガンダを禁ずることも有効かも知れません。でもそれだけでは不十分です。ネットを最大限利用し、国民1人1人が政府の情報操作と戦っていく姿勢が必要です。
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さて、以上がクルーソー主義の概略です。
お読みいだいたみなさんのご意見をコメントいただけたら幸いです。
2014年3月23日日曜日
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