2014年3月23日日曜日

資本主義、共産主義を超えて①

 これまでの政治、経済、社会の仕組みが国内的にも世界的にも行き詰まり、何か新しい仕組みが必要だと感じている人は多いと思います。
 
 これから私が提唱する新しい仕組みを仮にクルーソー主義と名付けましょう。クルーソー主義のクルーソーとはロビンソン・クルーソーから来ています。つまり自給自足型経済の思想です。

 分散型資本主義という思想が最近提唱されてます。クルーソー主義は一面的にはこれに近いかもしれませんが、別の面では対極的かもしれません。

 もしクルーソー主義よりいい名前があれば、どうかコメントで私に提案してください。

1. 資本主義、共産主義の次にくるイデオロギー

 さて、クルーソー主義の最大の特徴は、生産手段のあり方にあります。
 
 資本主義は、少数の資本家が工場(生産手段)を所有し、多数の労働者が資本家の命令で働かされるという経済モデルです。労働者が稼いだ富は資本家から搾取されていました。

 一方、共産主義は労働者が工場(生産手段)を共有する、という経済モデルです。

 私に言わせれば、共産主義は資本家が政府の役人に変っただけの疑似資本主義です。本当に工場を所有しているのは労働者ではなく政府の役人たちです。労働者は自らの意志というより、工場所有者たる政府の役人の命令で働かされ、生産物は工場所有者たる政府の役人に搾取されていました。

 これに対し、クルーソー主義は、労働者各人が工場(生産手段)を丸ごと所有、または私有する、という経済モデルです。

 そして私有物たる工場で働くのは、原則としてオーナー労働者1名。オーナー労働者は会社で言えば、社長兼平社員です。誰かの命令で働かされるのではなく、自分の意志で働きます。今日、仕事をサボりたければそれも自由。働きたくなったら働けばいいのです。

 クルーソ主義経済では、生産された製品の1部または全部をオーナー労働者が消費し、残りを転売します。

 工業を農業に、工場を田畑に置き換えて考えてみると、わかりやすいでしょう。地主が小作人を働かせ、年貢を搾取するのが資本主義農業。旧ソ連のソホーズ、コルホーズが共産主義農業。自給自足の自作農がクルーソー主義農業、ということになります。

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