2011年8月28日日曜日

海外旅行のグルメベスト10

ここ最近、引きこもりがちで海外どころか国内もろくろく旅行していませんが、CNNの海外旅行者向け世界のグルメベスト50選がどうしても気になったので、自分なりにグルメベスト10を選んでみました。
CNNへの反論というよりは、自己主張といったところでしょうか。

1.骨付きカルビ(ソウル)
伊丹十三監督のグルメ映画「たんぽぽ」で一番美味しそうだった料理が、鋏で肉を切って焼く料理。それが骨付きカルビだと知ったのはそれから10数年後の韓国旅行のとき。店のお姉さんたちが鋏で肉を切っているのを見て、「たんぽぽ」を思い出しました。
日本の焼肉屋で食べるカルビと比較すると、肉に少し酸味があるのが特徴でした。

2.plȃte de jour《日替わりランチ》(ジュネーブ)
ジュネーブで私がレストランに入ると、ウエイターのお兄さんたちが笑いながら集まって何やら相談。さしずめ「東洋人の客が来た。言葉は通じないし、どうしよう」と話していたのだと思います。やがて一人のウエイターがやって来て英語で応対。私はメニューの「plȃte de jour」を指さしました。
「plȃte de jour」はフランス語で、直訳すると「今日の料理」です。日本の「日替わりランチ」に相当する語でしょう。
茶碗蒸しのような蒸し焼き料理が三つぐらい皿に乗っていました。キノコや野菜、肉などの具がゼリーで円柱状に固められていました。テリーヌとは違い、温かい料理でした。


3.魚と野菜炒め(香港)
昔、社員旅行で中国へ行きました。深セン市だったと思うのですが、チャーハンで有名なレストランの奥のホールを貸切でコース料理を食べました。チャーハンは2種類出てきましたが、どちらも特に印象はありません。むしろ、その店で中国人客が食べている点心の方がおいしそうだと、社員たちが噂していました。
その日の夜、当時まだイギリス領だった香港に戻り、野外の屋台料理を食べました。汚らしい場所でしたが、メニューの広東語が読めないと察したウエイトレスの老婆は、おすすめ料理を何品か持ってきました。その中の一つに料理名はわからないのですが、記憶に残る料理がありました。
野菜炒めに入っている、蒸した魚肉がとても香ばしく、おいしかったです。


4.ソーセージ盛り合わせ+ビール(ミュンヘン)
池袋のビアホールでも同じ料理が食べられることを知ったのはドイツ旅行から帰った後でした。ただしビールはやはり本場ドイツが一番だと思います。
キレが好きなキリンビール派はドイツやフランスのビール、泡が好きなアサヒビール派は香港のビール、苦味が好きなバドワイザー派はオーストラリアのビールがおすすめです。

5.チーズ盛り合わせ(パリ)
刑務所のメシまでうまいと言われるグルメ大国のフランスでは、まずいものを食べること自体が難しいかもしれません。レストランで出される安いテーブルワインもはずれがありません。
しかしながらパリで食べたナチュラルチーズの盛り合わせでは、1種類だけ生臭くて食べられないチーズがありました。本で調べたところ、おそらくウォシュチーズかシェーブルチーズだと思います。
それを減点しても、他のチーズがおいしかったので総合5位に評価しました。

6.プライムリブ(ハワイ)
プライムリブはどこの国で食べてもおいしいでしょう。ただハワイは観光客が多いので、ホテルのレストランも彼らの舌に鍛えられ、料理のレベルも比較的高いのではないか、と推察します。

7.シーフード盛り合わせ(シドニー)
海老や蟹、貝などをゆでた料理です。料理自体はシンプルですが、食材が大振りで新鮮なので、おいしかったです。
シドニーではオージービーフのステーキもいただきました。まずくはないですが、やや肉が厚すぎて食べるのが大変でした。

8.ホットドッグ(シカゴ)
仕事で単身、シカゴに行ったときのことです。
シカゴの展示会場内では、ランチにホットドッグとシカゴピザが用意してありました。会場内のアメリカ人はみんなホットドッグを注文し、なぜかシカゴピザを頼む人はいませんでした。
展示会の初日、私はホットドッグを注文しました。大振りのソーセージはとろけるくらい柔らかく、おいしかったです。ホットドック自体は日本でもいくらでも食べられますが、こんなにおいしいホットドックは初めてでした。
展示会の二日目、今度はご当地名物シカゴピザを注文しました。シカゴピザは厚い生地が平面と言うより、少しすり鉢状になっていて、そこにチーズの海があり、肉やシーフードや野菜などの具がときには重なるようにぶち込まれています。まずくはないですが、シカゴピザを食べた後、私は腹を壊しました。

9.目玉焼き《イージーオーバー》(アナハイム)
目玉焼きには片面焼き「サニーサイドアップ」と両面焼き「イージーオーバー」があることを、アナハイムのホテルで朝食を食べているときに知りました。それ以降、日本に帰ってからも、しばらく「イージーオーバー」にこだわるようになりました。

10.紅茶(ロンドン)
紅茶は英語で「black tea」、つまり黒茶です。なぜあの色が黒なのか疑問でしたが、ロンドンのホテルで紅茶を飲んだとき、すべての謎が解決しました。コーヒーと区別がつかないくらい液体が黒いのです。味はコクがあり、びっくりするほどおいしかったのを記憶しています。
イギリスは料理がまずいので有名ですが、紅茶に関しては例外です。

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番外編:帰国後のお寿司(東京)
最近では海外へ出かけても容易に和食にありつけますが昔はそうではありません。私が初めて海外へ旅行したのは80年代ですが、1週間まるまる和食抜きの生活でした。日本に帰国するとたまらず寿司屋に飛び込みました。最近、寿司はインターナショナルの料理になり、ニューヨークのデリでも売っています。